1. やる気スイッチ」はどこにあるのか?
「うちの子、テスト前になっても『やる気が出ない〜』と言って、いつまでもソファでゴロゴロしているんです。先生、うちの子の『やる気スイッチ』は一体どこにあるんでしょうか?」
保護者様へのヒアリングで、必ずと言っていいほど耳にするこの「やる気スイッチ」というフレーズ。テレビCMの影響もあり、多くの方が「どこかに見えないスイッチがあって、それをポチッと押せば、急に人が変わったように勉強を始める魔法のようなスイッチがある」と思ってらっしゃいます。
真実をお伝えします・
脳科学の研究において、脳内に「やる気(モチベーション)」を司る独立したスイッチのような場所は… 存在しないことがわかっています。
もっと正確に言えば、「やる気が出た」→「だから行動する」という順序自体が、実は医学的に間違っているのです。
「気分が乗らないから机に向かえない」言うのは、脳の仕組みからすると実はただの”言い訳”にすぎないのです。
「やる気が出るのを待つ」というのは、雨が降るのをただ祈って待つようなもので、そのまま座っていても一生やる気なんて沸き起こってくることはないんです。
ではなぜ、「やる気」のある子と ない子がいるのかを伝えていきますね。
2. 脳の不思議:行動するから「やる気」が出る(作業興奮の原則)
「部屋の掃除、面倒くさいな…」と思いながらも、とりあえず目の前のゴミを一つ拾ってみたら、いつの間にか止まらなくなって、気づけば部屋中をピカピカに掃除してしまった。
そんな経験、ありませんか?
これが、脳科学が証明している「やる気」の真のメカニズムです。
ドイツの心理学者クレペリンが提唱した「作業興奮(さぎょうこうふん)」という原理があります。
人間の脳のほぼ中央には「側坐核(そくざかく)」という、快感ややる気の素になるドーパミンを出す部位があります。
しかしこの側坐核は、しかし、この側坐核、実はとっても「わがまま」なんです。
ただボーッと寝転がっているだけでは絶対に働いてくれません。手足を動かしたり、頭を使ったりして「外部から物理的な刺激」を与えることで、初めて「よし、動くか!」と活動を始め、ドーパミンを出し始めます。
つまり、順番はこうです。
【 行動する(刺激) → 側坐核が動く → ドーパミンが出る(やる気発生!) 】
皆さんが思っていた順番とは逆なんですよ。
動いて初めて やる気が出てくるのです。
だから、おこさんが「やる気が出ないから勉強しない」と行ったとき、「勉強を始めないから、やる気が出ないんだよ」と答えるのが、科学的に100点満点の正解になんです😊
3. 「最初の5分」を乗り切る!作業興奮を引き起こす3つのコツ
「動けばやる気が出るのはわかったけれど、その『最初の行動』が一番難しいんじゃないの?」
その通りです。車も止まっている状態からエンジンをかけて走り出す瞬間に一番エネルギーを使いますよね。
お子さんも同じです。「とりあえず机に座りなさい!」と怒鳴っても逆効果ですよ。いかにして、脳に「負担だ」と気づかせずに、するりと最初の行動をとらせるかが鍵です。
そのコツを3つお伝えします。
コツ1:目標を「めっちゃ低く」設定する
「今から2時間数学のワークをするぞ!」と思った瞬間、脳は「無理!疲れる!」と全力拒否で抵抗してきます。
ですから、最初の目標はめっちゃ低く設定してください。
・とりあえず3分だけ、英単語帳をパラパラめくるだけ
・ノートも何も出さなくていいから、机の上のプリントを1枚ファイルに綴じるだけ
この程度で大丈夫です。なんにも気負うことなくできることをするのです。
「3分でやめていい」「作業だけでいい」という逃げ道を作ってあげると、脳は安心して動き出します。そして、手を動かしているうちに側坐核が刺激され、「ついでにもう1ページだけやろうかな」と、勝手にやる気アップのループに入っていきます。
コツ2:「書かない」勉強からスタートする
机に向かうのが億劫な原因の一つは「鉛筆を持って難しい計算をしなきゃいけない」というプレッシャーです。
だったら、最初は「鉛筆を持たない」勉強から入りましょう。
・ソファに寝っ転がったまま、教科書を声に出して読んでみる。
・お母さんがクイズ形式で英単語の問題を出してあげる。(子どもはクイズになると燃えますよ!)
「声を出す」という運動で脳の側坐核を温めてから、「じゃあ、忘れないうちに今の問題を書いておこうか」と机に誘導すると、スムーズに勉強モードに入れますよ。
コツ3:「中途半端」で前日を終える
人は「キリの良いところで終わったこと」よりも、「中途半端に終わったこと」の方が気になります。
前日の勉強を終える時、あえて最後1問を解かずに残しておきます。翌日のスタートは、その「昨日残した簡単な1問」から。
「できた!」という小さな成功体験が即座にドーパミンを出し、そのまま次の課題へとスムーズに繋げることができます。
4. 大育進学センターが提供する「環境の力」
とはいえ、ご家庭でこの「最初の1歩」を親御さんがやらせるのは、どうしても甘えや反発が出てしまい、至難の業ですよね。
「5分だけと言ったのに、結局3秒でやめてスマホを見てる…」というのも珍しくありません。
だからこそ、私たち大育進学センターは「環境」を整えることを大切にしています。
■ 「塾来ること」を目標にする
やる気なんてなくていいんです。「とりあえず塾に来て、ドアを開けることだけ頑張ろう」と伝えています。家から出る、歩く、塾に着く。この移動そのものが最高のウォーミングアップになります。
■ 迷わせない「即スタート」の仕組み
塾に来て座った生徒に、「何からやる?」と迷わせる隙を与えません。
座ったら、前回間違えた英単語や、簡単な計算問題の「5分間確認」をします。この「単純作業」により自然と作業興奮のスイッチを入れてくれます。そしてこの「5分間確認」が終わる頃には、脳はすっかり勉強モードに切り替わっているのです。
5. まとめ:やる気は「迎えに行くもの」
「やる気」は、天から降ってくるものではなく、スイッチを押して作動するものでもありません。
自分の手と脳を動かしたときに、体の中から湧き出てくるご褒美のようなものです。
「やる気が出ない」と嘆くお子さんには、「やる気は動かないと出ないように人間の脳はできてるんだって!だから騙されたと思って、一緒に3分だけ一緒にやってみよう」と、笑顔で伝えてあげてください。
「それでも、家ではどうしても動こうとしない……」
「親が言うと角が立って逆効果……」
そんなときこそ、私たちにお任せください。
大育進学センターは、お子さんの「最初の1歩」を踏み出すサポートをします。
「勉強しに行く」と思うと重いけれど、「ほかの子がどうやって勉強しているか、ちょっと見に行ってみない?」 そんな、一番気持ちで見に来てください。
大手の塾ではついていけなかった子や、入塾テストで断られた経験がある子でも大丈夫です。私たちは、そんな子が「自分にもできる!」と顔を上げる瞬間を何度も見てきました。
まずは一度、教室の空気を感じに来てくださいね。ご連絡をお待ちしております!
